
饅頭こわい
あらすじ 江戸版
サゲ 結末を含みます
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上方と江戸のちがい
名場面のセリフ 当サイトの書き下ろし
怖いものを言い合う
兄貴分 おい、 おめ えは 何が 怖 えんだ。 黙ってねえで 言って みな。 男 怖 え もん? そんなもん、 あるもんか。 蛇なん ざ頭が 痛 えときに 鉢巻きにすらぁ。 兄貴分 強がるねえ。 本当に ひとつもねえのか。 男 ……ねえことはね え。 ……まんじゅう。 (言ったとたんに 顔を しかめて、 肩を すくめる) 男 言わせるなよ。 ほら、 名前を 聞いただけで 背中が ぞくぞくしてきた。
饅頭の山を前にして
男 う わぁ、 栗饅頭だ。 こいつは 怖 え。…… (ぱくり)…… 怖 えなぁ。 男 そば饅頭まで ある。 怖くて 見ていられねえか ら、 口の中へ しまっちまおう。 (皮の 薄さ、 あん この 重さを、 食べる 手つきで 演じ 分ける)
サゲ
兄貴分 てめえ、 だましやがったな。 本当に 怖 えもんは 何なんだ。 男 へえ…… このへんで、 熱い お茶が 一杯 こわい。
主な演者
五代目 柳家小さん 1915–2002江戸 江戸版の 定番。 晩年まで 好んで 高座に かけた 噺です。 三代目 桂米朝 1925–2015上方 師匠の 四代目桂米團治か ら、 狐と 怪談を 含む 長講版を 受け継ぎました。 二代目 桂枝雀 1939–1999上方 身投げの 怪談で 客席を 本気で 怖がらせ、 饅頭を 食べる 場面で 一気に 笑わせる、 緩急の 大きな 高座で 知られます。 五代目 古今亭志ん 1890–1973生 江戸 音源が 残る 演者の ひとり。 七代目 立川談志 1936–2011江戸 音源・ 映像が 残る 演者の ひとり。 柳家喬太郎 1963–江戸 現役。 寄席や 独演会で かけることが あります。



