寄席に行こう / コラム
「東京・関西ほか全国の寄席ガイド」のイラスト

寄席に行こう

東京・関西ほか全国の寄席ガイド

落語をいちばん気軽に味わえるのが、毎日公演している寄席です。東京の四つの定席をはじめ、関西や名古屋、横浜の演芸場まで、場所と行き方、料金の目安をまとめました。料金や時間は変わることがあるので、お出かけ前には各寄席の公式サイトで最新の情報を確かめてください。

寄席と「定席」のこと

寄席は、落語を中心に、漫才や奇術、曲芸などの芸を続けて楽しめる演芸場です。なかでも、ほぼ一年中休まず公演している寄席を「定席(じょうせき)」と呼びます。

東京の定席は、上野の鈴本演芸場、新宿末廣亭、浅草演芸ホール、池袋演芸場の四軒です。番組は10日ごとに替わり、1日から10日を上席(かみせき)、11日から20日を中席(なかせき)、21日から30日を下席(しもせき)と呼びます。

ここで紹介する料金は、2026年10月時点で各寄席の公式サイトに載っていた通常公演の目安です。特別興行や正月の興行では時間も料金も変わるので、最新の情報は必ず公式サイトでご確認ください。

東京の寄席

東京の定席には、落語協会と落語芸術協会という二つの団体の芸人さんが出演します。新宿末廣亭、浅草演芸ホール、池袋演芸場は両協会が10日ごとに交互に出演し、鈴本演芸場は落語協会の芸人さんが出演します。どの協会の芝居(興行)かによって顔ぶれががらりと変わるのも楽しみのひとつです。

国立演芸場(千代田区隼町)は、国立劇場の再整備のため2023年10月末に閉場しました。現在は、すみだトリフォニーホールや江東区深川江戸資料館、渋谷区文化総合センター大和田など、ほかの会場を借りて「国立演芸場寄席」などの主催公演を続けています。

鈴本演芸場

東京・上野

すずもとえんげいじょう

安政4年(1857年)創業の老舗で、落語協会の芸人さんが出演します。座席の背に小さなテーブルがあり、お弁当やビールを楽しみながら聴けるのも鈴本ならではです。

住所
東京都台東区上野2-7-12
行き方
  • 東京メトロ銀座線 上野広小路駅 A3出口から徒歩1分
  • JR御徒町駅 北口から徒歩5分
  • 都営大江戸線 上野御徒町駅から徒歩5分
  • 東京メトロ千代田線 湯島駅 2番出口から徒歩8分
  • JR上野駅 不忍口から徒歩10分
開演
昼の部 12:30開演(12:00開場)、16:00終演予定。夜の部 17:00開演(16:30開場)、20:15終演予定。昼夜入れ替え制です。
木戸銭
一般3,500円前後、学生2,500円前後、小学生以上の子ども1,500円前後(公演により異なります)。通常公演は当日売りの自由席で、未就学児は入場できません。最新の料金は公式サイトでご確認ください。
公式サイト

新宿末廣亭

東京・新宿

しんじゅくすえひろてい

江戸以来の寄席の伝統を大切にし、その雰囲気を今にとどめる落語色物の定席です。落語協会と落語芸術協会が交互に出演し、予約はなく当日に窓口で入場券を買う自由席です。

住所
東京都新宿区新宿3-6-12
行き方
  • 伊勢丹新宿店の東側、明治通りと御苑大通りの間にあります(公式サイトの周辺地図より)
開演
昼の部 12:00〜16:15、夜の部 16:45〜20:30。夜の部の入場は19:15までです。12月30日・31日は休業します。
木戸銭
一般3,500円前後、シニア(65歳以上)3,200円前後、学生3,000円前後、小学生2,500円前後(公演により異なります)。夜の部には時間帯による割引があり、正月興行や余一会などの特別興行は4,000円程度になります。最新の料金は公式サイトでご確認ください。
公式サイト

浅草演芸ホール

東京・浅草

あさくさえんげいほーる

六区ブロードウェイ商店街の中ほどにある、年中無休の寄席です。落語協会と落語芸術協会が10日ごとに交互に出演し、浅草観光の途中にふらりと立ち寄れます。

住所
東京都台東区浅草1-43-12
行き方
  • つくばエクスプレス 浅草駅から徒歩30秒
  • 東京メトロ銀座線 田原町駅から徒歩5分
  • 都バス「浅草公園六区」から徒歩1分
開演
昼の部 11:40〜16:30、夜の部 16:40〜21:00。原則として昼夜の入れ替えはありませんが、再入場はできません。チケットは通常11:00から窓口で販売します。
木戸銭
大人3,500円前後、学生2,500円前後、子ども(4歳から小学生まで)1,500円前後(公演により異なります)。18時以降・19時以降の夜割や、特別興行の料金設定もあります。最新の料金は公式サイトでご確認ください。
公式サイト

池袋演芸場

東京・池袋

いけぶくろえんげいじょう

92席のこぢんまりした椅子席の寄席で、どこに座っても芸人さんの表情や息づかいまで伝わります。ほかの寄席より一人ひとりの持ち時間が長めなのも特徴です。

住所
東京都豊島区西池袋1-23-1
行き方
  • JR池袋駅 西口から徒歩約3分
開演
上席・中席は昼の部 12:30開演(12:00開場)〜16:30、夜の部 17:00開演〜20:30で、特別興行を除き昼夜の入れ替えはありません。下席は昼の部 14:00開演(13:30開場)〜17:15、夜の部 18:00開演(17:30開場)〜20:30で、毎日入れ替えがあります。
木戸銭
1日〜20日は一般3,000円前後、21日〜30日の昼の部は一般2,800円前後(公演により異なります)。下席の夜の部は日替わりの特別興行で料金も日ごとに変わります。最新の料金は公式サイトでご確認ください。
公式サイト

国立演芸場

東京・隼町(閉場中)

こくりつえんげいじょう

国立劇場の再整備に伴い、2023年10月末に閉場しました。国立劇場は2033年度の再開場を目指して再整備が進められており、そのあいだ国立演芸場の主催公演は都内のほかのホールで開かれています。日程と会場は公式サイトでご確認ください。

公式サイト

関西の寄席

上方落語の定席として代表的なのが、大阪の天満天神繁昌亭と、神戸の喜楽館の二つです。このほか、大阪・動物園前の動楽亭のように、毎月決まった期間に昼席を開いている寄席もあります。どちらも昼席は上方落語の定席で、前売りもある全席指定です。前売りが売り切れると当日券が出ないこともあるので、人気の番組は早めに手配すると安心です。

天満天神繁昌亭

大阪・南森町

てんまてんじんはんじょうてい

大阪天満宮の北門前にある上方落語の定席です。昼席の番組は月曜から日曜までの週替わりです。

住所
大阪府大阪市北区天神橋2-1-34
行き方
  • Osaka Metro谷町線・堺筋線 南森町駅 4番出口から徒歩3分
  • JR東西線 大阪天満宮駅 7番出口から徒歩3分
  • JR環状線 天満駅から徒歩15分
開演
昼席は13:30開演(13:00開場)、16:10ごろ終演です。朝席・夜席は日替わりの公演で、時間は公演ごとに異なります。
木戸銭
昼席は一般で前売3,000円前後、当日3,300円前後(公演により異なります)。昼席は全席指定で、当日券は午前11時から窓口で販売されますが、前売りが完売した日は当日券がありません。最新の料金は公式サイトでご確認ください。
公式サイト

神戸新開地・喜楽館

兵庫・神戸新開地

こうべしんかいち・きらくかん

「東の浅草、西の新開地」と呼ばれた街に2018年に生まれた、神戸唯一の寄席です。昼席は落語6席と色物1席などで構成され、毎週月曜日に番組が替わります。

住所
兵庫県神戸市兵庫区新開地2丁目4-13
行き方
  • 神戸高速・阪神・阪急・山陽・神戸電鉄 新開地駅 東改札口3番出口から徒歩2分
  • 神戸市営地下鉄 湊川公園駅から徒歩5分
  • 神戸電鉄 湊川駅から徒歩5分
  • JR神戸駅から徒歩13分
開演
昼席は14:00開演(13:30開場)、16時ごろ終了です。朝席・夜席は公演によって異なります。
木戸銭
昼席は一般で前売2,300円前後、当日2,800円前後(公演により異なります)。公式サイトでは2027年1月4日から前売2,600円、当日3,000円への改定が案内されています。最新の料金は公式サイトでご確認ください。
公式サイト

名古屋・横浜の寄席

東京と関西のほかにも、落語を楽しめる演芸場があります。名古屋の大須演芸場は毎月はじめの7日間が定席寄席、横浜にぎわい座は毎月前半に日替わりで主催公演を開いています。毎日の定席とは開催日のしくみが違うので、日程を確かめてからお出かけください。

大須演芸場

愛知・名古屋 大須

おおすえんげいじょう

芝居小屋が立ち並んだ大須の伝統を受け継ぐ演芸場で、一度閉館したのち大改修を経て再開しました。8日以降は貸席としてさまざまな公演に使われています。

住所
愛知県名古屋市中区大須2丁目19-39
行き方
  • 名古屋市営地下鉄鶴舞線 大須観音駅 2番出口から徒歩3分
  • 名古屋市営地下鉄鶴舞線 上前津駅 8番出口から徒歩10分
  • 名古屋駅から都心ループバスで「大須本町通り」下車、徒歩2分
開演
定席寄席は毎月1日〜7日。一部 11:00開演(10:30開場)、二部 14:30開演(14:00開場)です。終演時間は番組によって前後します。
木戸銭
一般で前売3,000円前後、当日3,300円前後(公演により異なります)。自由席で、当日券は午前9時30分から窓口で販売されます。最新の料金は公式サイトでご確認ください。
公式サイト

横浜にぎわい座

神奈川・横浜 野毛

よこはまにぎわいざ

落語や漫才、大道芸などの大衆芸能を専門にした横浜市の演芸場です。にぎわい寄席は落語協会と落語芸術協会の合同公演で、寄席の雰囲気を気軽に味わえます。

住所
神奈川県横浜市中区野毛町3丁目110番1号
行き方
  • JR線・横浜市営地下鉄線 桜木町駅から徒歩3分
  • 京浜急行線 日ノ出町駅から徒歩7分
  • 横浜市営バス「野毛大通り」下車
開演
開館は10:00〜22:00(月2日程度の不定休)。主催公演は毎月1日〜15日に日替わりで開かれ、開演時間は公演ごとに異なります。
木戸銭
寄席形式の「横浜にぎわい寄席」は一般2,900円前後(公演により異なります)。仲入り後に入れる割引もあります。2026年4月興行から一部の主催公演で料金が改定されているので、最新の料金は公式サイトでご確認ください。
公式サイト

ほかのコラム