
地獄八景亡者戯
あらすじ
サゲ(オチ) 結末を含みます
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上方の地獄八景と東京の地獄めぐり
名場面のセリフ 当サイトの書き下ろし
冥土の道
喜六 あれっ、 そこ 行くのは 伊勢屋の ご隠居や おまへんか。 隠居 おお、 喜ぃさんか。 お前も こっちへ 来たんかいな。 喜六 へえ、 鯖の 刺身が ちょっと 古うて。 ご隠居、 お葬式のときは えらい お世話…… いや、 お世話したんは こっちでしたな。 隠居 まあ ええ。 どうせ 急ぐ 旅や ない。 ぼちぼち 一緒に 行こか。
熱湯の釜
鬼 さあ、 ぐらぐら 煮え立った 釜や。 どぼんと 入れ。 山伏 待て 待て。 (指で 印を 結んで、 口の中で もごもご 唱える)…… よし、 入って よろしい。 軽業師 あ、 ほんまや。 ぬるうも なし 熱うも なし、 え え 湯加減や。 医者 これは 体に よろしい。 肩まで つかって、 百数えな はれ。 鬼 …… おい、 なんで 鼻歌が 聞こえてくるねん。
鬼の腹の中
歯抜き師 えらい 暗い とこやな。 先生、 ここは どのへんです。 医者 胃の腑の 入り口あたりや。 ほれ、 そこに ぶら下がってる 筋、 それを 引いて みな はれ。 (ぐいと 引く手つき。 とたんに 外から、 鬼の 大きな 笑い声) 山伏 おもろいな。 ほな、 こっちのは どうや。 (もう 一本 引くと、 今度は 「はっくしょん」と 腹の中まで 大揺れ)
主な演者
初代 三遊亭圓遊 1850–1907江戸 明治の 中ごろ、 この 噺を 「地 獄めぐり」 として東京へ 移しました。 明治25年 (1892)の 速記が 残ります。 五代目 笑福亭松鶴 1884–1950上方 戦前に この 噺を 伝えた 数少ない 演者の ひとり。 「弥 次喜多地獄の旅」 の題で SPレコードを 残しました。 三代目 桂米朝 1925–2015上方 三代目笑福亭福松に 教わった 噺を 組み立て 直し、 今の 形に しました。 十八番として 知られます。 二代目 桂枝雀 1939–1999上方 閻魔大王を あえて 柔和な 表情で 登場させ、 サゲも 変えて 演じました。 1984年の 歌舞伎座の 独演会では、 この 噺を 一気に 演じきりました。 桂吉朝 1954–2005上方 閻魔の 庁の 一芸披露で、 師匠の 米朝ら先輩落語家が 高座に 上がる 姿を、 出 囃子付きで 演じてみせました。



