
三方一両損
あらすじ
サゲ(オチ) 結末を含みます
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三方の一両
名場面のセリフ 当サイトの書き下ろし
財布を届けに
金太郎 おう、 おめ えが 吉五郎か。 これ、 おめ えの 財布だろう。 書付に 名前が あったから、 届けに 来てやったんだ。 吉五郎 ああ、 たしかに おれのだ。 書付と 印形は ありがてえ、 もらっとく。 金は いらねえ、 持って 帰んな。 金太郎 なんだと。 人が せっかく 届けに 来たのに、 その 言いぐさは なんで え。 吉五郎 落としたときに、 あきらめたんだ。 一度 手を 離れた 金なんぞ、 おれの 懐には 入れねえよ。
お白洲
越前 金太郎、 その方は 拾った 金を、 なぜ 受け取らぬ。 金太郎 へい。 もらう気なら、 はじめっから 届けやしません。 それじゃ 江戸っ子の 顔が 立ちませんので。 越前 吉五郎、 その方は なぜ 自分の 金を 受け取らぬ。 吉五郎 落とした 金は、 もう あっしのものじゃございませ ん。 こいつと 同じで、 意地でございます。 (越前が 二人を 見 くらべ、 扇子を 少し 開いて 考える しぐさ)
御膳
金太郎 おい、 見ろよ、 尾頭付きだ。 こんな ごちそう、 生まれて 初めてだ。 越前 これこれ、 いくら 腹が すいていても、 あまり 食べすぎてはならぬ ぞ。 吉五郎 へ い、 ご心配には およびません。
主な演者
八代目 三笑亭可楽 1898–1964江戸 音源が 残る 演者の ひとり。 初代 三笑亭夢楽 1925–2005江戸 この 噺を 得意と した 演者として 知られます。 八代目可楽の 門下です。 三代目 古今亭志ん朝 1938–2001江戸 音源が 残る 演者の ひとり。



