
鼠穴
あらすじ
サゲ(オチ) 結末を含みます
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夢の兄と、 本当の兄
名場面のセリフ 当サイトの書き下ろし
三文の包み
竹次郎 (帰り道、 包みを ほどいて)…… 一文、 二文、 三文。 なんだ こりゃ、 三文きりじゃねえ か。 竹次郎 人を ばかに しやがって。…… いや、 待て。 三文だって 元手は 元手だ。 よし、 この 三文で 稼いでみせる。 (包みを 懐に しまい、 ぐっと 前を 向いて 歩き出す)
十年ぶりの兄
竹次郎 兄さん、 あのときの 三文、 お返しに あがりました。 こちらは、 ほんの 利息の しるしで。 兄 立派に なったな。…… 竹、 あのとき 三文しか 貸さなかったのを、 恨んだだろう。 兄 まとまった 金を 渡していたら、 お前は また 遊びに 使っていた。 三文から 始めたから、 今の お前が あるんだ。 竹次郎 …… そうとも 知らず、 十年、 兄さんを 恨んで 働いてまいりまし た。
風の強い晩
竹次郎 兄さん、 今夜は 風が 強い。 蔵に 鼠穴が ひとつ あいてるのが 気に なって。 帰らしてください。 兄 久しぶりに 会ったんだ、 泊まっていけ。 もし 焼けたら、 わしの 身代を そっくり お前に やる。 竹次郎 そうまで おっしゃるなら… …。
目が覚めて
兄 竹、 竹。 どう した、 ひどく うなされてたぞ。 竹次郎 …… あれ、 兄さん。 ここは……。 蔵は、 お芳は……。 ああ、 夢だったのか。 (首もとを 確かめ、 大きく 息を つく)
主な演者
三代目 三遊亭圓馬 1882–1945上方・ 江戸 大阪の 噺だった この 演目を、 東京へ 持ち込んだと されます。 六代目 三遊亭圓生 1900–1979江戸 昭和28年 (1953)に 初演し、 長く 手がけました。 音源が 残る 演者の ひとりです。 七代目 立川談志 1936–2011江戸 音源が 残る 演者の ひとり。 十代目 柳家 1939–2021小三治 江戸 音源が 残る 演者の ひとり。



