
景清
あらすじ
サゲ(オチ) 結末を含みます
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もとの型、 米團治のサゲ、 東京の型
名場面のセリフ 当サイトの書き下ろし
柳谷のしくじり
甚兵衛 柳谷へ 二十一日お参りしたんや ろ。 それで、 どない やったんや。 定次郎 それが 旦さん、 満願の日には、 ぼうっと 明るう なってきましたん や。 甚兵衛 ほう、 効いてきたや ないか。 定次郎 隣で おんなじように 拝んでる 娘さんが いてましてな。 ちょっと 話が 弾んで、 山の下で 一杯だけ……。 甚兵衛 その 一杯の 銭は、 どこから 出たんや。 定次郎 …… 観音さんの 箱から、 ちょいと。 甚兵衛 そら、 目も また 閉じるわいな。
百日目の涙
定次郎 観音さん、 今日で 百日 だっせ。 うん ともすんとも 言わんとは、 どういう 料簡や。 甚兵衛 これ、 罰が 当たるで。 ここは 手を 合わせる とこや。 定次郎 旦さん…… おかんが 今日に 合わせて、 着物を 縫うてくれてますの や。 赤飯 炊いて、 待ってますのや。 その 柄が、 わ てには見え まへん。 (見えない 目を、 ゆっくり 袖で ぬぐう) 甚兵衛 わかった、 わかった。 おかんのことは、 わしが なんとでも する。 明日から、 また 一緒に 通お。
雷のあとで
定次郎 旦さん…… 旦さん。 なんや、 誰も いてへん。 杖も どこ 行ったやら。 観音 定次郎。 定次郎 へっ、 どなたはんで。 観音 母の 信心に 免じて、 そなたに 目を 貸し 与えよう。 むかし景清が 納めた 目じゃ。 定次郎 景清の……。 そら、 ずいぶん 年季の 入った 目ぇでんな。
主な演者
三代目 三遊亭圓馬 1882–1945上方・ 江戸 大阪出身。 上方の 『景清』を 東京へ 移した 演者で、 得意の 演目の ひとつに 数えられます。 八代目 桂文楽 1892–1971江戸 東京で この 噺を 磨き 上げ、 得意と しました。 サゲを 付けず 人情噺として 切り上げ、 晩年は 「景清」の 名を 出さない 形で 演じました。 四代目 桂米團治 1896–1951上方 観音さまの 「下取りの 眼は 置いて行け」という サゲを 考えました。 三代目 林家染丸 1906–1968上方 景清が 乗り移って 大名行列に 暴れ込む、 上方の 古い 型を 受け継ぎました。 得意の 演目の ひとつに 数えられます。 三代目 桂米朝 1925–2015上方 師匠・ 米團治の サゲの ほか、 古い 型や、 人情噺として 切り上げる 形でも 演じました。



