
百年目
あらすじ
サゲ(オチ) 結末を含みます
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上方と江戸
名場面のセリフ 当サイトの書き下ろし
帳場の小言
番頭 これ、 そこの 小僧さん。 お前さん、 さっきから 何べん 同じ所を 拭いてるん だい。 手より 口のほうが よく 動くね。 小僧 へえ、 すいません。 番頭 それから 私 はね、 きょうは お得意様を 回ってくるから、 帰りは 遅く なるよ。 留守の あいだ、 しっかり 頼みますよ。 (店の者が 顔を 見合わせて、 そっと 胸を なでおろす)
花見の土手
番頭 さあ さあ、 どこ だい、 つかまえたら 一杯ずつ 飲ませるよ。…… ほうら、 つかまえた! 大旦那 …… これは これは、 番頭さん。 番頭 だ、 だ、 旦那さま……。 な、 長らく ご無沙汰を いたしております。 大旦那 いや、 邪魔を したね。 皆さん、 どうぞ ごゆっくり。
翌朝の座敷
大旦那 番頭さん、 ゆうべは 眠れなかったような 顔だね。 まあ、 お茶でも おあがり。 番頭 へえ……。 どのような おとが めも、 覚悟しております。 大旦那 とがめる 話じゃない。 自分で 稼いだ お金なら、 使うときは 使ったら いい。 ただね、 ひとつだけ 聞かせて おくれ。 きのうは なんで、 長いこと 会わなかったような 挨拶を したん だい。 番頭 へえ。 お顔を 見られて、 ああ、 これが 百年目と 思いました。
主な演者
四代目 桂米團治 1896–1951上方 三代目桂米朝の 師匠。 米朝は この 噺を きちんと した 形では 教わらなかったもの の、 師匠の 高座や、 商家育ちの 師匠が 語った 店の 暮らしぶりの 話が 役に立ったと 回想しています。 三代目 桂米朝 1925–2015上方 得意と した 演者の ひとりで、 主な 作品の ひとつに 数えられます。 六代目 三遊亭圓生 1900–1979江戸 得意と した 演者の ひとり。 三代目 古今亭志ん朝 1938–2001江戸 音源が 残る 演者の ひとり。



