寄席に行こう / コラム
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寄席に行こう

はじめてでも安心 寄席のマナー

寄席には、堅苦しい作法はほとんどありません。浅草演芸ホールも、ほかのお客さんや出演者に迷惑をかけないこと以外に特別なルールはない、と案内しています。ここでは、みんなで気持ちよく笑うために知っておくと安心なポイントをまとめました。

まずは気楽に楽しんで

寄席はもともと、町の人が気軽に笑いに来る娯楽の場です。服装の決まりもなく、普段着で大丈夫です。

ここで紹介するのは、守らないと叱られる規則というより、隣の人と一緒に気持ちよく過ごすためのちょっとした心づかいです。わからないことがあれば、寄席のスタッフさんに気軽に聞いてみてください。

携帯電話はマナーモードか電源オフに

落語は、演者の声と間(ま)で笑いをつくる芸です。静かな場面で着信音が鳴ると、せっかくの噺の流れが途切れてしまいます。席に着いたら、携帯電話をマナーモードにするか電源を切っておきましょう。

マナーモードの振動音も、静かな客席では意外と響きます。暗い客席で画面を見ると光が目立つので、公演中の操作も控えるのがおすすめです。

撮影と録音はしないのが基本

公演中の写真撮影や録音、録画は、ほとんどの寄席で禁止されています。浅草演芸ホールは公演中の撮影・録音を禁止しており、天満天神繁昌亭も公演中の写真撮影や録音・録画は遠慮するよう案内しています。

高座の芸は、その場にいる人だけが味わえる一回限りのものです。心に焼きつけて持ち帰りましょう。建物の外観や入り口を撮りたいときは、ほかのお客さんの迷惑にならないよう気をつけてください。

飲食のルールは寄席ごとに確認を

飲食のルールは寄席によって大きく違います。食べたり飲んだりできる寄席でも、においの強いものや、袋をガサガサさせる音には少しだけ気を配ると、周りの人も快適です。

  • 鈴本演芸場:お弁当やお菓子、ビールを楽しみながら聴けます
  • 浅草演芸ホール:飲食できますが、においや音の強いものは控えめに。アルコール飲料の持ち込みは不可で、館内の売店で買えます。中間外出もできません
  • 天満天神繁昌亭:飴やお菓子も含めて場内での飲食は禁止です
  • 神戸新開地・喜楽館:館内での食事やアルコール類の持ち込みは遠慮するよう案内されています
  • 横浜にぎわい座(主催公演):水とソフトドリンクは飲めますが、アルコール飲料は遠慮するよう案内されています
  • そのほかの寄席:寄席によって異なるので、公式サイトで確かめてから出かけましょう

出入りは芸人さんの交代のときに

寄席は途中から入っても、途中で帰ってもかまいません。ただ、噺の最中に席を立ったり座ったりすると、演者にもほかのお客さんにも気が散ってしまいます。

出入りは、一席が終わって次の芸人さんに交代するタイミングにするのがおすすめです。途中で入ったときは、客席の後ろで一席終わるのを待ってから席を探しましょう。横浜にぎわい座のように、開演後は一席終わるまでロビーで待ち、交代のときにスタッフが案内してくれる会場もあります。

お手洗いも、できれば仲入り(休憩)や芸人さんの交代のときに行くと安心です。

サゲを先に言うのとおしゃべりは控えめに

落語には、何度聴いても楽しい有名な噺がたくさんあります。噺が始まったときに「あ、これはあの噺だ」と気づいても、隣の人にオチや筋を話すのは控えましょう。初めて聴く人の楽しみをとっておくのも、寄席の思いやりです。

公演中のおしゃべりも、小声でも意外と周りに聞こえます。感想は仲入りや帰り道の楽しみにとっておきましょう。

声かけと拍手

芸人さんが高座に上がるときと、一席終えて下がるときには、拍手で迎えて送るのが寄席の習わしです。面白いと思ったら、遠慮せずに声を出して笑ってください。お客さんの笑い声は、芸人さんにとって何よりの励みになります。

常連のお客さんが芸人さんに「待ってました」などと声をかけることがありますが、慣れないうちは無理にまねる必要はありません。噺の途中に話しかけたり、オチを先に言ったりするような声かけは、演者の邪魔になってしまうので控えましょう。

帽子と荷物

客席では帽子を脱いでおくと、後ろの席の人も高座がよく見えます。大きな荷物は足元や座席の下にまとめ、通路や隣の席にはみ出さないようにしましょう。

混み合う日は、隣の席に荷物を置いて席を取るのも控えたいところです。特別な興行では、連れの人の分の席取りを断っている寄席もあります。

迷ったら、寄席の案内に従えば大丈夫

ルールの細かいところは、寄席ごと、公演ごとに少しずつ違います。気になることは、各寄席の公式サイトや入り口のスタッフさんに確かめれば安心です。

あとは肩の力を抜いて、芸人さんの話に耳を傾けるだけ。笑って、拍手して、気持ちよく帰る。それがいちばんのマナーです。

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